ダブディビ・デザインがアドバイザーに就任

ダブディビ・デザインがアドバイザーに就任

マジェルカアートをご覧のみなさま、はじめまして。
ダブディビ・デザイン代表の柊 伸江(ヒイラギ ノブエ)と申します。
この度、マジェルカアートのアドバイザーに就任させていただくことになりました。
マジェルカさんとは、マジェルカがまだ西荻窪にあった頃からのお付き合いなので、
もう1213年のお付き合いにはなると思いますが、
こうして正式な形で一緒に活動をさせていただくことははじめてだと思います。
なぜ私に白羽の矢が立ったのか、その経緯も含め少しお話をさせていただきます。

 

【ダブディビ・デザインとは…】

まず簡単に自己紹介をさせていただきます。
株式会社ダブディビ・デザインという小さな小さな会社で、デザインのお仕事をしています。
デザインと言えば、その領域は本来とても広いのですが、
ダブディビ・デザインは「福祉とビジネスをデザインでつなぎます」をモットーに、
障害者アートをもとにした商品開発や障害者アートの展覧会などの企画、
福祉事業所のモノづくり支援など、福祉に特化したデザインを行っている会社です。
個人的には福祉とは接点がない環境で育った私なのですが、
大学で教員をしていた2005年、知的障害のある青年の絵に出合い、
そこから人生が変わりました。
彼は主に動物の絵を描いていましたが、キョロっとした小さな目が特徴的で、
どの動物もかわいくもあり、おもしろくもあり、なんともユニークで魅力的な絵でした。
その絵を原画に学生たちと一緒にデザインアレンジをして、
商品開発まで行うブランドを立ち上げました。
「みっくすさいだー」というブランドでしたが、その活動を始めたのが2006年の話です。
そこから障害のある方の生み出す表現の虜になり、
2012
年にダブディビ・デザインを立ち上げました。

 

 

ダブディビ・デザイン設立当時は、障害者アートが使われている事例といっても、
ポストカードやカレンダー、Tシャツなどが主流でした。
私は、これでは障害者アートの魅力が活かしきれていないと感じていたので、
障害者アートを洋服やかばん、ハンカチなどのアパレル製品や服飾雑貨に取り入れ、
デザインしました。
それから十数年経った今では、障害者アートを扱うブランドや企業も増え、
アパレル製品だけでなく、家具や建設現場の仮囲い、電車や飛行機にまでその展開は広がり、
障害者アートの魅力を様々なモノを通して楽しむことができるようになっています。
さらに近年では、商品化だけでなく、アート作品そのものへの注目も高まっています。
障害者アートを紹介する展覧会は全国各地でたくさん開かれていますし、
カフェやレストラン、ホテルや公共施設など、色々な場所で障害者アートが飾られています。
ダブディビ・デザインも、展覧会のプロデュースや原画販売などを
やらせていただく機会も増えています。

  

【暮らしの中にアートを】

ダブディビ・デザインは設立当時から、
「暮らしの中にアートを取り入れる」というテーマを掲げて活動を行ってきました。
障害者アートをハンカチや洋服にデザインアレンジすることも、
展覧会で原画作品の魅力をお伝えすることも、
障害者アートが先なのでなく、あなたの暮らしが先なのだと思っています。
人があり、そこに暮らしがある。
その暮らしが少しでも豊かになるように、それは誰しもが願うことです。
朝起きたとき、今日はお気に入りの洋服を着たいなと思う、
夜寝る前、疲れた体と心を癒したいなと思う、
そんなあなたの暮らしのワンシーンに、障害者アートは素敵なスパイスとなってくれます。

  

【アートを買う!?】

でも…、アートなんて買ったこともないし、少し敷居が高いな…、
そう思われた方もいらっしゃると思います。
そんなあなたには、より一層、障害者アートをオススメしたいのです!
マジェルカアートとダブディビ・デザインは、
アート初心者の方に、
また、人生で初めてアート作品を買うというあなたのファーストアートに、
障害者アートをオススメしたいと思っています。
このエッセイを通して、その理由についてもこれから書いていきたいと思いますので、
今後のエッセイもお見逃しなく!

  

【これからの広がりと繋がり・・・】

今回、お声がけをいただいた時も、マジェルカさんとこんな話をたくさんしました。
私が長年やってきたこと、考えてきたこと、そんな姿を見てくださっていたとのことで、
そこに互いに共感する部分があり、今回のアドバイザー就任に繋がりました。
マジェルカアートは障害者アートを販売しています。
マジェルカ同様に、それが福祉と社会の課題解決に役立つことはもちろんですが、
あなたがえがおになったり、家族や友達がリラックスできたり、
そんな、もっとパーソナルな悩みやストレスの解消にも役立ちます。
やってあげるという一方向的な支援ではなく、
アーティストも購入者も、家族や支援者、販売者も、
みんなが双方向的に、そして多方向的に支援しあう、支えあうのが
マジェルカアートの繋がりです。
これからマジェルカアートを通して、新たな広がりや繋がりを築いていきたいと思っています。
みなさま、どうぞ楽しみにお待ちください。 

ダブディビ・デザイン 柊伸江
2024年924日配信

ブログに戻る